子供が受験可能な学部は増え続けている

1985年には大学の学部名称の種類は82でした。

その五年後の90年の時点では96と少し増えました。その後を五年ずつ数えると、〔95年〕144、〔2000年〕235、〔2005年〕360と増え続けています。

1990年以降にさまざまな新しい学部名が登場したのは、90年以降、大学の設置基準などの規制が緩和されたためです。かつてだったら認められなかった長い名称やカタカナ名称も使われています。

ちなみに現在最も長い名前の学部は2006年に新設された19文字の「グローバル・メディア・スタディーズ学部」です。そんな長い名前の学部が一体どこにあるのかは自分で調べてください。履歴書とかに書きにくい気がしますが(余計なお世話ですが)。

学部・学科の名称は、毎年新奇さと長さを競って考え出されるようにも思えます。短い名前は古い(伝統が長い)、長い名前やカタカナは新しい(歴史がない)と大まかにはいえます。

多彩な学部が登場した背景として次の三点が挙げられます。

第一は現代社会の複雑さです。環境、地域、人口、情報、生命、食糧、安全など既存の学問分野のいくつにもまたがる問題に対応する専門学部として新しい学部ができました。また、工学部の情報工学科などが情報学部として独立するように、教育・研究の需要拡大に伴った拡張の結果としての新学部もあります。

第二には、短大を大学の学部にするなど、改組によって新しい学部が生まれました。後発のハンディを乗り越えようと他大学との差異化のためにいままでにない学部を作る必要がありました。

あるいは同じ法人の大学の学部とする場合には既存の学部と同じものは作れない、という事情もあるでしょう。また元の短大の教員のさまざまな専門を活用するために新しい学部名称が必要だったのでしょう。

国立大学が教養部(主として1、2年生の一般教養教育を担当する部署)を解体して新しい学部を作ったのも、教員の多様性の活用という意味では似ています。

第三には、既存の学部では受験志願者が集まりにくいので、新しい学部に改組するという場合があります。文学部の人気が低下しているので、国際、文化、コミュニケーションなどの学部に衣替えするものです。合格率が高い高校受験勉強法【3ステップラーニング】は評判が良いようです。

このように、需要(社会や受験生)があって作られるという面と、供給側(大学)の事情で作られるという面と、需要の創出を目論んで作られる面とがあります。もちろん実際は、一つの目的だけでなくいくつかの事情が組み合わさっているのですが。