子供の不安など情緒的混乱について

子供の「不安など情緒的混乱」については抑うつ傾向や強迫傾向、さらには摂食障害や情緒混乱による自傷行為(リストカット)など神経症から人格障害に至る幅広い心理的な問題を抱えている場合が考えられます。

さらにはうつ病や統合失調症など精神的な疾患の可能性もあり,高校における不登校への支援においては、かなり専門的なアセスメント能力が必要であり外部のカウンセラーや精神科医との連携も必要になります。

不登校児の心理学的な理解にはさまざまな視点からの理解があり、またこの問題は単に子どもの心理的な問題だけではなく学校制度の抱える問題、さらには母性社会といった日本文化との関連からも検討されてきました。

たしかに不登校の問題は、最初の報告はアメリカにおいてなされましたが、その後の推移、増加においては日本における不登校の問題は特有の変遷を遂げてきています。

それは、日本の高度経済成長期における高学歴、高校受験・大学受験などの受験競争や家族機能の衰退、地域の教育力の低下など、さまざまな社会・文化的な背景があることは確かであり、そのような社会風潮の中で不登校の子どもたちは社会の価値観に対し、「異議申し立て」をしているのではないかという指摘もあります。

これまでの登校拒否といわれたころからの子どもたちの心理的な理解としては、「発達,自我機能,人格傾向,傷つき(トラウマ)」、さらに最近では「家族システム」の視点からの理解がなされています。

発達においては、発達課題としての母子分離のテーマが考えられます。これは、主に幼児期から小学低学年においてなかなか母親から離れられず母親から離れることへの分離不安をうまく処理できないで、登校しぶり、さらには不登校に陥る場合です。

この分離不安は、小学校中学年になるとほとんどが解決されていく課題であったが、最近では子どもの親離れとともに親の子離れの難しさも指摘され、母子分離のテーマは、中学生、高校生になっても大きな課題として残っている場合があります。

このような状況は、自我機能の問題ともつながってくる問題であり、不登校における自我機能の未熟さを指摘する研究者も多かったです。

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